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【天皇賞】怪物フェノー悲願G1初V!オルフェ、ジェンティルに挑戦だ

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 同期のライバルを撃破して、ついにG1タイトルを手に入れた。2番人気のフェノーメノが直線で早めに先頭に立つ、横綱相撲で完勝。関東馬のG1・3連勝を決めた。次戦はオルフェーヴル、ジェンティルドンナも参戦を予定する宝塚記念(6月23日、阪神)。天皇賞馬として、堂々と頂上決戦へ向かう。2着に3番人気トーセンラー、3着には英国馬レッドカドー。単勝1・3倍の断然人気を集めたゴールドシップは得意のまくり戦法が不発に終わり、5着に沈んだ。

 最終4コーナー。ステイゴールド産駒同期2頭の姿は、まさに対照的だった。手応え良く内からロングスパートをかけた蛯名&フェノーメノに対して、内田博&ゴールドシップは馬群の外めで追い通し。直線でも両者の差は詰まらない。伸び悩むライバルを尻目にフェノーメノが独走で、悲願のG1制覇を成し遂げた。

 昨年のダービーを鼻差で逃したレース後は、人目をはばからずに涙を見せた蛯名。昨秋の天皇賞でも半馬身差に泣いており、「勝てる力がありながら勝たせてあげられなかったからね。ホッとしています」と、まずは安堵の表情を浮かべ、パートナーの成長を第一の勝因に挙げた。「ジャパンCの後に休ませたのが大きい。古馬らしく精神的にドッシリした。休ませるというのは勇気がいるもの。決断が素晴らしかった」。その時が来ることを信じて我慢を貫いた関係者を褒めたたえた。

 先頭に躍り出た愛馬を後押しするかのように、戸田師は大声を張り上げた。いくら突き放しても油断はできない。これまでの惜敗があるだけに、トレーナーにとっても、これ以上の感激はなかったに違いない。「昨年は悔しい思いをしましたからね。G1のゴールは遠い。先頭でゴール板を過ぎるまでハラハラしていましたよ」と興奮冷めやらぬ様子で振り返った。京都競馬場では、01年の厩舎開業から実に73戦目での初勝利。「これで悪い流れは払拭できましたね」と喜びを爆発させた。

 次走は宝塚記念。雪辱に燃えるゴールドシップだけでなく、オルフェーヴル、ジェンティルドンナも待ち受ける。「3歳時は幼さがあった。それが解消された今は、調教でやったことが全て実になっている。次はもっと強い馬も参戦する。ステイゴールドの子は成長力があるし、堂々と戦える馬に育てたい」。指揮官はそう言って表情を引き締め、蛯名は「いずれはぶつかる相手。頑張っていい競馬をしたい」と前を見据えた。

 馬名はポルトガル語で“怪物”の意味。現役最強馬決定戦となる初夏のグランプリを制して、真の怪物誕生をアピールしてみせる。




デイリースポーツ 4月29日(月)9時0分配信
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