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【天皇賞・春】フェノーメノ、4度目の挑戦で初G1

 ◆第147回天皇賞(春)G1(28日・芝3200メートル、京都競馬場、良) 好位で進めた2番人気のフェノーメノ(蛯名)が、4角先頭の積極策で押し切って優勝。4度目の挑戦で、念願のG1初制覇を果たした。2着は、1馬身1/4差でトーセンラー。3着には、英国のレッドカドーが入った。単勝1・3倍の1番人気に推されたゴールドシップは、直線で伸びず5着に終わった。

 左手で何度も作ったガッツポーズが、蛯名の喜びの大きさを物語っていた。検量室前で出迎えた戸田調教師の胸に飛び込んで、感激を分かち合う。待ち続けていた大きな1勝。フェノーメノが、ついにG1タイトルを手に入れた。

 戦前は、ゴールドシップの「1強」と予想されていた。だが、勝てる感触はあった。2周目の3コーナー手前。先に仕掛けたトーセンラーに合わせて、スパートを開始した。「ゴールドシップが、まくってくると思ったから、それに合わせて動こうと。先にトーセンラーが来たから、動かざるを得なかったけど、手応えは十分あった」と蛯名。7番手から一気に位置を押し上げ、4コーナーで先頭に立つ。“主役”のお株を奪うロングスパートで、後続の追い上げを封じ込んだ。

 戸田調教師の目は、涙でぬれていた。「うれしい。重みを感じる。G1のゴールが遠かったので、トーセンラーが追い込んできて、一瞬ドキッとした」。鼻差で逃したダービー。1番人気に推されながら、2着に敗れた昨秋の天皇賞。悔しい思いを重ねたぶん、喜びが押し寄せた。

 ジャパンC(5着)のあと、有馬記念には出走せず放牧へ。4歳初戦の日経賞までの4か月の休養で、大人のサラブレッドになった。「昨年は、レース中、ところどころで怒っていたが、日経賞では全くなかった。落ち着きが出て、幼さが取れた」と戸田師。今年に入ってからは、併せ馬で外を追走させる回数を増やした。精神面の成長があればこその快走だった。

 “トップ3”の一角を倒し、オルフェーヴル、ジェンティルドンナが待つ宝塚記念(6月23日、阪神)へ。凱旋門賞(10月6日、仏ロンシャン競馬場)に登録するプランもある。「大事に使ってきたから、伸びしろがある。まだ、もっと強い馬はいるが、頑張って、いい競馬ができれば」と蛯名は夢を膨らませる。馬名の意味は、ポルトガル語で「怪物」。競馬界で大きな存在になるためのチャレンジは、これからが本番だ。



スポーツ報知 4月29日(月)7時3分配信
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テーマ : 競馬情報
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